7月31日に日本銀行が追加の利上げを発表しました。
これにより急激な「円高」が進行し、7月上旬は1ドル=約161円だった為替レートは7月31日に1ドル=149円となりました。円高はさらに進行し、8月5日には141円台に。
最近はアメリカなどの外国株式への投資も盛んですが、外国株式を買うには外貨が必要となります。
そのため、新NISAで積立投資を始めようと検討している人の中には、急激な円高が進む中で投資を始めていいのか悩んでいる人もいるかもしれません。
そこで本記事では、新NISAで外国株式(投資信託含む)の積立投資を始める場合に「円安」と「円高」のどちらのタイミングがいいのかについて解説します。また、積立投資を始めるタイミングにおいて大切な考え方も解説しています。
新NISAの積立投資を始めようと思っている人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
1. 円安で積立投資を始める影響
円安とは、外国通貨に対して「円」の価値が安くなることです。
例えば、1ドル=100円から1ドル=150円になれば、1ドル=50円の円安が進行したことになります。
円安禍では、新NISAで外国株式や外国投資信託の積立投資を始めるのは不利になります。
なぜなら、外国株式の購入単価が上がってしまうからです。
例えば、100ドルの米国株式を購入する際、為替レートが1ドル=100円であれば1万円で株式を購入できます。一方、為替レートが1ドル=150円であれば1万5000円が必要です。
このように、米国株式の購入単価が上がってしまうことが円安のタイミングで積立投資を始めるデメリットとなります。
次の章では、実際に円高のなかで積立投資を始める影響について考えていきましょう。