2. 円高で積立投資を始める影響
円高とは、外国通貨に対して「円」の価値が高くなることです。
例えば、1ドル=150円から1ドル=100円になれば、1ドル=50円の円高が進行したことになります。
円高禍で新NISAを使って、外国株式や外国投資信託の積立投資を始めるのは有利です。
なぜなら、外国株式の購入単価を抑えられるからです。
例えば、100ドルの外国株式を円高である1ドル=100円のときに1万円で購入して、その後に円安が進み1ドル=150円になったタイミングで売却すれば、1万5000円で売れるため5000円の利益が出ます。
3. 基本的には円高で買って円安で売るのが良い
一般的に積立投資を始めるのに最適なタイミングは「円高」です。
円高のタイミングで外国資産を購入して、円安のタイミングで売却すれば、円換算で利益を出すことができます。
ただし、問題が一つあります。それは、今後の為替の動きを予測するのは非常に困難であることです。
今は1ドル=約150円ですが、この為替レートが今後どうなるのかはわかりません。
50年後に1ドル=50円になっている可能性もあれば、1ドル=300円になっている可能性もあります。
そのため、未来からみて現時点が「円安」なのか「円高」なのかはわからないのです。
よって、結論としては「円高のタイミングで積立投資を始めて円安のタイミングで売却するのがベストだが、未来から見て今が円安なのか円高なのかはわからないため、為替は気にせずすぐに積立投資を始めて問題ない」ということになります。
次の章では、実際に投資するうえで重視したいポイントについて解説します。