空気にまだ冷たさが残る3月前半。ふと足元に目を落とすと、植物たちが静かに芽吹き、確かな春の訪れを告げてくれています。
日々の暮らしのなかに自然の彩りを取り入れたいと思いつつも、「お手入れに時間をかけられない」「せっかくなら空間が洗練されるような植物を選びたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
そんな忙しい大人のライフスタイルにそっと寄り添ってくれるのが、一度植えれば毎年美しい姿を見せてくれる「多年草」です。
一年草のように毎シーズンの植え替えの手間を省きながら、季節が巡るたびに庭やベランダをセンス良く演出してくれます。
今回は、日々のお手入れに応えて長く目を楽しませてくれる頼もしさを備えつつ、空間をグッとお洒落に引き上げてくれるおすすめの多年草を3つピックアップ。参考価格とともにご紹介します。
1. 【植えっぱなしOKで手間いらず】この春お迎えしたいオシャレな多年草3選
少しずつ日差しが暖かさを増してくるこの季節、お庭の景色に春の彩りを添えるのにぴったりの植物たちです。それぞれの魅力と、美しい状態を保つためのちょっとしたコツを見ていきましょう。
1.1 春の光を味方につける、洗練の「オステオスペルマム」
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春の柔らかな陽光を浴びて、パッと開くように咲くオステオスペルマム。鮮やかでありながらどこか上品な花姿は、一株あるだけで空間を明るく、洗練された印象にしてくれます。
近年は品種のバリエーションが非常に豊富で、ニュアンスのあるアンティークカラーや、花びらの形が特徴的なものなど、インテリアを選ぶような感覚でお気に入りの色合いを探す楽しみがあります。開花期間が長く、春から初夏にかけて次々と花を楽しめる、長くお花を楽しめる優秀な植物です。
美しい姿を長く保つためのポイントは、多湿を避けること。梅雨を迎える前に切り戻しを行い、風通しを良くしてあげることで、蒸れを防いで健やかに夏を越すことができます。
※参考価格:500円前後(3号ポット苗)
1.2 シックな葉色で足元を彩る、日陰の救世主「アジュガ」
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庭の少し奥まった場所や、建物の影になる半日陰のスペース。そんな落ち着いた環境にしっくりと馴染むのがアジュガです。
地面を這うように広がるため、土を隠すグランドカバーとして優秀な働きをしてくれます。耐寒性が非常に高く、冬の厳しい寒さや霜にも耐えられる丈夫さも持ち合わせています。
春には青紫色やピンクの可憐な花を穂のように咲かせますが、花のない時期もシックな銅葉や斑入りの葉がカラーリーフとして活躍し、お庭全体のトーンを落ち着いた雰囲気にまとめてくれます。
非常に繁殖力が強く、環境が合うと驚くほど広がります。隣の敷地や他の植物の領域まで侵入しないよう、時々スコップなどで根を切って整理してあげると、美しい景観を保てますよ。
※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
1.3 冬から春への橋渡し。静謐な美しさを持つ「クリスマスローズ」
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まだ寒さの厳しい冬から3月ごろにかけて、うつむきがちにひっそりと花を咲かせるクリスマスローズ。「冬の貴婦人」とも称されるそのたたずまいは、凛とした気品にあふれています。
一重咲きから華やかな八重咲き、深みのあるダークカラーから繊細なグラデーションや模様(ピコティやスポット)まで、多様な表情を持つのも大きな特徴です。常緑性の多年草であるため、花が終わった後も緑の葉が空間を彩り、庭の景観を寂しくさせません。ただ、日本の高温多湿な夏は苦手で半休眠するため、夏場は風通しの良い日陰で少し乾燥気味に休ませてあげてくださいね。
落葉樹の株元など、明るい半日陰を好みます。夏場の直射日光や強い蒸れには少し注意が必要ですが、環境さえ合えば比較的育てやすく、年を重ねるごとに株が充実していく様子を楽しむことができます。なお、全草に毒性があるため、お手入れの際は手袋をし、ペットや小さなお子様が誤って口にしないよう置き場所に配慮してあげましょう。
※参考価格:800~2000円前後(3~5号鉢)
2. ローメンテで毎年美しい花が咲く「野趣あふれる多年草」この春お迎えしてみませんか
春の足音が聞こえ始めるいま。お庭やベランダの風景をぐっとお洒落にしてくれる多年草をご紹介しました。お気に入りの花は見つかりましたか?
植物を育てることは、決してハードルの高いものではありません。環境に合った丈夫な多年草を選べば、最小限のお手入れで毎年のように美しい花や葉を楽しむことができ、少しの手入れで毎年美しい姿を見せてくれ、お庭をセンス良く引き立ててくれますよ。
「そろそろ暖かくなってきたな」と感じたら、ぜひ気になったひと株をお迎えしてみてください。季節の移ろいを感じさせてくれる植物たちは、忙しい日常にふっと肩の力が抜けるような、豊かな時間をもたらしてくれるはずです。
3. 【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草の違いとは?
一年草・多年草・宿根草の違いを知っていますか?4/6
出所:LIMO編集部作成
さいごに、一年草・多年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。
- 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物。
- 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある。
- 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。
※分類には諸説あります。
※園芸品種では、常緑多年草でも「宿根草」や「宿根」と表記されている場合があります。
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LIMOガーデニング部