4.3 リスクを抑えて資産運用する
高齢になってからでも、資産運用は遅くありません。リスクを極力抑えて安定した値動きの商品に投資することで、ゆっくりと資産の増額が期待できます。
高齢になってからハイリスクハイリターンの商品に投資すると、値動きが激しく暴落のリスクが高まるため、資産額を減らしてしまいます。債券やバランス型商品と呼ばれるようなリスクをあまり取らない商品に投資するのがポイントです。
5. まとめにかえて
70歳代で貯蓄が3000万円以上の世帯は約2割でした。一方で、金融資産のない世帯も約2割程度存在し、極端にお金を持っている世帯と、まったくお金を持っていない世帯の二極化が進みつつあります。今後こうした格差が広がらないよう、現役世代は自分たちで資産をつくる重要性を知っておく必要性があります。
これからは「若いうちから投資を始める」「今のうちから上乗せする年金をつくる」といった工夫が、将来の資産額に大きく影響します。将来「お金持ち」といえるよう、今のうちからコツコツと資産づくりに励みましょう。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 内閣府「令和6年版 高齢社会白書」
- 厚生労働省「Q&A~高年齢雇用継続給付~」
- 日本年金機構「就職したとき(健康保険・厚生年金保険の資格取得)の手続き」
石上 ユウキ