【最新】65歳以上のおひとりさま世帯が31.7％に。無職世帯の収支状況とは【棒グラフ】65歳以上のおひとりさま世帯の割合が増加

3. 60歳代・70歳代おひとりさま世帯の貯蓄事情

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、60歳代・70歳代におけるおひとりさま世帯の平均貯蓄額は下記の結果となりました。

60歳代・70歳代におけるおひとりさま世帯の平均貯蓄額

【60歳代・70歳代おひとりさま世帯の平均貯蓄額】

60歳代・70歳代の貯蓄平均値をみると、ともに1500万円前後であることから「老後資金の準備ができている人が多い」と感じてしまいますが、平均値は、極端に大きい値があるとその値に偏る傾向があるため、実態に近い数値とはいえません。

一方で「中央値」は、データのちょうど真ん中にくる数値を指しているため、平均値よりもより実態に近い値といえます。

60歳代・70歳代の中央値はどちらも500万円以下であり、老後生活の赤字をカバーするにはやや心もとない数値です。

また、平均値と中央値の金額に1000万円以上の差が生じていることから、貯蓄格差が広がっている現状がみてとれます。

続いて、おひとりさま世帯の60歳代・70歳代の貯蓄割合を確認していきましょう。