3.1 今後は利息がつかないデメリットもある
日本では長らくマイナス金利政策が導入されていたため、金融機関の預金金利もほぼつかない状況でした。
そのため、「銀行に預けていても利息がつかないのだから、タンス預金でも変わらない」と考える人も多かったでしょう。
しかし、2024年3月にマイナス金利政策が解除され、各金融機関が預金金利の引き上げを行っています。
その後、7月31日にも追加利上げが決定されたことから、今後さらに預金金利が引き上がることも想定されます。
タンス預金はそういった利息の恩恵が受けられませんので、「お金を増やすことができない」といったデメリットはきちんと理解しておくことが大切です。
4. タンス預金はあわてて両替しなくても大丈夫
新紙幣が発行された後も、旧紙幣は引き続き使い続けることができます。
そのため、自宅で保管しているタンス預金もあわてて両替へ行く必要はありません。
ただし、「災害や火災で失うリスク」や「利息がつかないデメリット」についてはきちんと理解しておくことが大切です。
万が一の事態に備えてタンス預金を行う場合は、「突然の出費に耐えられる程度の金額」に留め、大きな金額を自宅で保管することは避けた方がよいでしょう。
参考資料
- 株式会社スガワラくん「【300人に聞いた】タンス預金と新紙幣 「タンス預金している」4割 半数が30万円未満と少額傾向 ~ 税理士YouTuberが解説!「新紙幣が世の中に与える影響」 ~」
- 日本銀行「一万円券」
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更および長期国債買入れの減額計画の決定について」
- 国立印刷局「新しい日本銀行券特設サイト」
椿 慧理