例年にない猛暑となったこの夏、熱中症などで体調を崩しやすい時期はしばらく続きそうです。
離れて暮らすシニアの親御さんを持つ人であれば、健康面や認知面で変わりがないか、ささいな変化でも気づいてあげたいものですね。
またお盆休みにゆっくりと会う時間ができたら、普段はちょっと聞きにくい「介護」や「年金」についても聞いておきたいところ。歳を重ねることで、転倒によるけがや、急な体調変化は増えていく可能性がありますから。
2024年8月2日、株式会社LIFULL seniorが公表した調査結果(※)によるとシニアの家族の入院は「急な入院だった」と回答した人が60.0%。入院をきっかけに要介護認定を申請した人が39.5%、入院をきっかけに要介護度が重くなったと答えた人が43.1%でした。
また、退院後の行き先として35.0%が「介護施設・ホスピス」「リハビリ病院」と回答。半分以上にあたる51.3%の人が、退院が告げられてから1週間以下の短い期間に、その後の暮らしの段取りをしたと回答しています。
シニアの介護や医療にかかるお金は、何歳からどの程度必要となるかは見えにくく、個人差が大きいものです。急に必要となる入院費や、まとまった金額になるケースが多い介護費用は、極力親の資産から捻出していくことが望ましいです。
とはいえ、親子といえども年金額や貯蓄額について聞くのは憚られるという人も多いはず。「うちの親は大丈夫か……」と、何となく不安を感じていませんか?
今回は、各種資料をもとに、平均的な介護費用や、今のシニア世代の年金受給額データを整理してご紹介していきます。
※LIFULL介護「夏場に増える高齢者の入院・退院に関する調査」2024年8月2日公表
- 調査主体:株式会社LIFULL senior
- 調査対象:65歳以上の家族・親族の退院サポートを行ったことがある 874人
- 調査期間:2024年7月5日〜7月10日
- 調査方法:インターネット調査