3. 富裕層が最近買った「最も高額なもの」
同様にラグジュアリーカードの調査データから、「直近1年間で買った最も高額なものは何か」をみてみましょう。
富裕層が直近1年で購入した最も高額なものは、「不動産」でした。金額はなんと15億円。
次いで、一棟マンション(7億円)やマンション(6億円)といった不動産関連の購入が上位を占めています。これらはもちろん自分の住まいではなく、不動産投資としての側面が大きいでしょう。
項目別では以下のような結果となりました。
- 自家用車(23.7%)
- 時計(14%)
- 不動産(5%)
金額も消費物も「富裕層ならでは」で、一見参考にできるものではないと思えてしまいます。
しかし、注目したいのはどれも「リセールバリューがある」という共通点です。こうしたものに対し、惜しみなくお金を使う姿勢がうかがえます。
「お金持ちは見境なく豪快にお金を使う」のではなく、「資産価値が高い物をじっくり見極めて投資する」と言えるでしょう。
【調査概要】
- 調査名 :「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」
- 調査期間:2024年2月21日〜2月26日
- 調査方法:インターネット調査
- 対象者 :ラグジュアリーカード会員のうち世帯年収2000万円以上の方
- 調査人数:342名
4. 富裕層に学ぶ「お金の使い方・守り方」
今回の記事では、富裕層のお金の使い方について見ていきました。富裕層のお金の使い方として、価値があるものにしっかりお金を使っているようです。
昨今は物価の上昇や年金問題など、お金の問題が身近になっています。
私たちも富裕層にならい、しっかりと自分自身の資金を賢く管理する術を身につけるべきではないでしょうか。
iDeCoやNISAなどの制度も充実してきたことで、これまで無縁だった資産運用を始めたという方もいるでしょう。
少額からできることもあり、「資産運用はお金持ちがすること」というイメージが変わりつつあります。
しかし、円安や日経平均株価の下落などで一喜一憂してしまう人もいるでしょう。
老後の生活を支える資金を増やしていくうえでも、富裕層にならって正しいマネーリテラシーを身につけ、じっくり行う必要があります。
参考資料
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード利用データ調査」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」
堀江 啓介