5. 実は植えてはいけない?危険な害虫が発生するツバキ・サザンカ(ツバキ科)

実は植えてはいけない?危険な害虫が発生するツバキ・サザンカ(ツバキ科)

ツバキ・サザンカ(ツバキ科)

Alina Miyazaki/shutterstock.com

ツバキやサザンカは昔から定番の庭木で、シンボルツリーのほか、生垣や目隠しとしても楽しまれています。

品種が豊富で洋風のお庭に合わせやすい花も多く、花が少ない冬に鮮やかな花を咲かせる貴重な植物です。

しかし、ツバキやサザンカなどのツバキ科植物には、チャドクガという毛虫が大量発生します。

チャドクガは卵~成虫まで細かい毒針毛があり、毛虫自体に触れなくても、風で飛ばされた毛や、葉に残っている毛でもかぶれてしまうので要注意です。

5.1 【代替案】ツバキ・サザンカの代わりにおすすめ→小ぶりでかわいい花が咲く「ヒメシャリンバイ」

ツバキ・サザンカの代わりにおすすめの「ヒメシャリンバイ」

ヒメシャリンバイ

igaguri_1/shutterstock.com

ツバキやサザンカの代わりとしておすすめしたいのが、ヒメシャリンバイ。残念ながら冬に花は咲きませんが、春にピンク色のかわいらしい小花を楽しめます。

ツバキやサザンカと同じく常緑で、繊細な小さい葉と春の赤い新芽も美しい庭木です。

成長がとてもゆっくりで、病虫害や潮風に強く、日向でも日陰でも育つ使い勝手のよい庭木。唯一寒さには弱いので、地植えは関東以南が適しています。

筆者は秋田県在住ですが、寒冷地ではチャドクガの発生を見聞きしません。そのためヒメシャリンバイを植えられない寒冷地では、ツバキやサザンカを植えてもあまり問題ないでしょう。ただし、温暖化が進むとチャドクガが発生するかもしれません。

※参考価格:2500~1万円前後(高さ1m前後)

6. まとめにかえて

お庭に植えると管理が大変な庭木4選とその代替案をご紹介しました。参考になりましたでしょうか。

ローメンテな庭木をシンボルツリーとしてお迎えすると、家族とゆったりお庭で団らんする時間を持てますよ。

シンボルツリーを選ぶ機会はそう多くないため、後悔しないシンボルツリー選びを楽しんでくださいね。

鈴森 真樹