老後資金の準備を目的に「iDeCo」を活用している人は多いと思います。

iDeCoには税制面において多くのメリットがあり、長期の資産形成に適した制度と言えるでしょう。

iDeCoの公式サイトによると、加入者は2024年6月末時点で337万1757人。開始当初から上昇傾向が続いています。

しかし、そんなiDeCoも決して「万能」ではありません。デメリットや注意点を理解した上で運用しないと、後悔してしまう可能性があります。

そこで今回は、「iDeCoは万能」と思う人が勘違いしているかもしれない7つのことを解説します。

すでにiDeCoで運用している人だけではなく、これから始めようと考えている人もぜひ参考にしてください。

1. そもそもiDeCoとは?

iDeCo(個人型確定拠出年金)は日本における私的年金制度の一つで、公的年金に上乗せする形で利用される制度です。

毎月一定の金額を積み立て、その積立金を投資信託などで運用し、運用成果に応じた金額を老後に受け取れます。

iDeCoの掛金は全額が所得控除の対象となり、運用益は非課税となります。また、老後に掛金を受け取る際には税制上の優遇措置が受けられる点も特徴です。

iDeCoは税制面でのメリットが多く、長期的な資産形成に向いている制度のため、「万能」だと思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、意外と勘違いされやすいポイントがいくつかあるので、次章にて確認しましょう。