6. 老後に向けた備え方とは
老後資金を今のうちに準備していこうとするとどのような手段が考えられるでしょうか。生活に必要なお金とゆとりある資金に分けて考えてみます。
まず、生活費に必要なお金=生活防衛資金とも言われていますが、こちらは安定着実の「預金」をベースにしておきましょう。
あくまで目安ではありますが、「毎月の生活費×12か月分」は現金として確保することをおすすめします。
一方で、ゆとりある資金づくりは、不足分を補うために運用して効率的に増やすことも考えてみましょう。
ただし、資金運用にはリスクがつきものなので、自身の「リスク許容度」について知ることから始めてみましょう。
7. まとめにかえて
今回は65歳以上の世帯における、リアルな貯蓄事情を見てきました。
思い立ったが吉日ということわざがあるように、いつから始めたらよいのか悩んでいる人は、今日から始められることを考えてみませんか?
当然ですが、今日が皆さん一番若いのです。
資産を安定的かつ効率的に積み上げるためには、時間を味方にすることが近道です。できることからコツコツとスタートしてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」
- 厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6(2024)年財政検証結果ー」
- 厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」
笹村 夏来