3. 65歳以上「勤労世帯を含む」平均貯蓄額はいくら?
前章では65歳以上「無職」世帯の平均貯蓄額を確認しましたが、ここからは勤労世帯を含む65歳以上のシニア世帯全体の平均貯蓄額を見ていきます。
先ほどと同じ総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、65歳以上(二人以上世帯)の貯蓄額は以下のとおりです。
3.1 65歳以上の二人以上世帯の貯蓄額(平均・中央値)
平均貯蓄額は2462万円、より実態を反映すると考えられる中央値は1604万円。
最低限必要な貯蓄額は、収入と支出のバランスによって決まるため、貯蓄額が高くても安心とはいいきれません。
逆に、貯蓄額が低くても、年金収入だけで生活費をまかなうことができれば貯蓄に手をつける必要はありません。
では老後生活における生活費はどれくらいなのか。次章で「65歳以上無職」夫婦の1ヶ月の生活費を確認していきます。
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/AFP・証券外務員一種
北海道教育大学卒業後、株式会社青森銀行へ入行。法人・個人融資業務、リテール営業に従事。日本生命保険相互会社へ転職後は、代理店営業と教育担当を経験。オリックス生命保険株式会社では、生命保険販売業務に携わった。ゼロからの顧客開拓で、お客様の紹介数含め表彰歴多数。現在は、長年の金融業界で培った経験を基に個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)の資格を保有。青森県青森市出身。(2024年4月19日更新)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/LIMO編集部記者
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン、贈与、遺言・相続、不動産売買なども含め、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。
2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて「厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用「年金、貯蓄、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場」に関する情報を中心に記事を執筆。一種外務員資格(証券外務員一種)(2024年9月4日更新)