2. 「生活が苦しい」と考える子どもがいる世帯が65%

厚生労働省では、各種世帯の生活意識調査も行っています。

この調査によると、子どもがいる世帯の65%が「生活が苦しい」と感じています。

こちらのデータは2023(令和5)年時点である点に留意が必要です。

2022(令和4)年と2023(令和5)年を比較すると、以下のようなデータとなっています。

各種世帯の生活意識の推移

各種世帯の生活意識の推移

出所:厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」を参考に筆者作成

令和4年から5年にかけて、生活が苦しい(やや苦しい+大変苦しい)と感じている世帯は10%以上増加して「普通~大変ゆとりがある」が減少しています。

先ほど紹介したとおり、賃金は上昇傾向であることを踏まえると、物価高騰に伴い生活コストも上昇していることが、生活を苦しくしていると考えられます。

次の章では、子どものいる世帯の貯蓄事情を深堀りしていきましょう。