わが国でマイホームを購入する時には手持ち資金だけで購入できる人は少ないので、多くの方が住宅ローンを利用しているといわれています。

しかしその際には「頭金をどれくらい用意すれば良いのか」が気になる方も少なくないでしょう。

頭金とは住宅ローンを組む際に費用の一部に対して支払う現金のことで、購入代金から頭金を差し引いた額が住宅ローンの借入額となります。

すなわち頭金を多く支払えば同じ物件を購入しても借入額が減るので、その分の金利が減り、支払い総額や月々のローン返済額を減らすことができます。

国土交通省住宅局が2023年(令和5年)3月に公表した「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、令和4年度の全国の注文住宅新築世帯における自己資金の平均は1023万円でした。

尚、同報告書によると住宅建築資金の平均が3866万円なので、自己資金比率(自己資金÷建設費×100)は約26.5%になります。

また2023年8月に公表された住宅金融支援機構の「2022年度フラット35利用者調査」では、全国の注文住宅融資利用者の2022年度における建設費は3715万円となっていて、手持金(いわゆる頭金)は641万2000円でした。

それぞれのデータで建設費や自己資金の額が若干異なりますが、平均でみると建築費用に対して約17~26.5%程度の頭金を用意していることがわかります。

しかし頭金を多く支払うことにはメリットがある反面で、デメリットも存在しています。

そこで本記事では、頭金を支払うメリットとデメリット、頭金なしで購入するメリット・デメリットを詳しく紹介します。