普段の買い物の中で、「こんなにモノの値段って高かったっけ?」「どんどん物価が上がっているな」と感じることは少なくないでしょう。
毎月の給料がなかなか上がらない中、物価上昇による支出が増える一方。家計の圧迫が続いています。
政府が燃料高騰対策として始めた電気・ガス料金の補助は5月使用分までで一度終了となりましたが、8月~10月に再開することも表明されるなど、物価高に関するニュースを聞かない日はありません。
現役世代にとっても厳しい生活が続いていますが、年金収入が主であるシニア世代の生活はどうでしょうか。
物価高に対して年金受給額は十分と言えるのでしょうか。今回は、年金受給者世代である65歳以上の暮らしについて解説していきます。
1. 「酷暑乗り切り緊急支援」電気・ガス料金を8月〜10月の3ヶ月間補助
2024年6月21日の岸田総理の記者会見で、「酷暑乗り切り緊急支援」として8月~10月の電気・ガス料金の一部補助が決定されました。
電気・ガス料金の補助は2024年5月末でいったん終了し、6月からの光熱費の高騰が懸念されているところでした。
具体的な内容については明言されていませんが、これらの措置によって「年末までの消費者物価の押し下げ効果を、措置がなかった場合と比べ、月平均0.5%ポイント以上とするべく検討する」としています。
とはいえ、こうして物価水準が高止まる中、年金を頼りに老後生活を送っていくことは可能なのでしょうか。
ここからは、実際に年金暮らしをしているシニアたちのお金事情について見ていきましょう。