3.2 年収150万円の年金シミュレーション

  • 1年加入:7700円増額
  • 10年加入:7万6700円増額
  • 20年加入:15万3500円増額

3.3 年収200万円の年金シミュレーション

  • 1年加入:1万400円増額
  • 10年加入:10万3500円増額
  • 20年加入:20万7100円増額

社会保険に加入して働く場合「年収」によって、増額分が大きく変わってきます。

また、厚生年金の増額には「加入期間」も大きく影響しており、加入期間が長ければ長いほど年金額が増えます。

仮に、年間の給与が120万円で社会保険に25年加入し、老後に年金を15年間受給した場合、累計約220万円も年金額が増額します。

老後2000万円が話題となっている現代において、多くの世帯が年金だけでは老後に赤字になることが予想されます。

上記をふまえ、少しでも老後の備えをしたいと考えている方は、老後資金の準備以外にも、このような年金額を増やすといった選択肢も検討することをおすすめします。

4. 社会保険の加入のメリットは年金だけではない

本記事では、社会保険に加入するメリットの1つである「年金面」に目を向けて、加入の有無でどのくらい将来受け取る年金が変わるのかについて紹介していきました。

今回は年金面のみに着目して紹介しましたが、実際には年金額が増えること以外にも、病気や出産によって休業した場合に給付金を受け取れるといったメリットもあります。

社会保険に加入することで、手取り額は減ってしまいますが、「現役時・老後」でさまざまな保障を受けられる手厚い制度ともいえます。

「社会保険(厚生年金)に加入するか」「扶養を継続するか」で迷っている方は、実際の天引き額と将来受け取れる年金額や給付金のシミュレーションをして、どちらがお得なのか検討すると良いでしょう。

なお、社会保険に加入した場合の手取り額シミュレーションは、厚生労働省の「社会保険適用拡大 特設サイト」から実施できるため、利用してみてはいかがでしょうか。

参考資料

太田 彩子