2.1 国民年金と厚生年金それぞれの平均月額

参考までに、厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金と厚生年金それぞれの平均月額は下記のとおりです。

  • 国民年金の平均月額:5万6316円
  • 厚生年金の平均月額:14万3973円(国民年金を含む)

上記からわかるように、「国民年金のみか」「国民年金と厚生年金のどちらも受け取れるか」で、平均約9万円も受給額に差が生じています。

多くの人の場合、老後の収入源の柱は年金となるため、「老後が不安」と感じる方は社会保険に加入して少しでも年金額をアップさせる検討をすると良いでしょう。

では、具体的に社会保険に何年加入すれば、どのくらい年金額が増えるのでしょうか。

次章にて、社会保険に加入した場合の年金シミュレーションを見ていきましょう。

3. 社会保険に加入した場合の「年金額の増額例」

社会保険に加入することで、増額する年金額(年額)の目安は下記のとおりです。

厚生年金保険に加入による年金額の増額例

厚生年金保険に加入による年金額の増額例

出所:厚生労働省「社会保険加入のメリットや手取りの額の変化について」

3.1 年収120万円の年金シミュレーション

  • 1年加入:6000円増額
  • 10年加入:5万9700円増額
  • 20年加入:11万9400円増額