7. iDeCoとの違いは?どちらを始めるべきなのか
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、老後資金を準備するための年金制度です。
毎月一定額を拠出し、自分で運用商品を選んで積み立てます。拠出額は全額所得控除の対象となり、運用益も非課税となります。
節税効果が期待できる観点から、特に税負担を軽減したい高所得者には有利な制度だと言えます。ただし、60歳まで引き出すことができないことや、管理手数料がかかることは把握しておきましょう。
一方、新NISAは、資金の自由度が高く中期的な資産形成に向いています。若い世代や流動性を重視する人には適していると言えます。
老後資金を重点的に準備したい場合はiDeCo、資金の流動性を保ちつつ資産を増やしたい場合は新NISAを選ぶと良いでしょう。最終的には、それぞれのライフステージや資産形成の目的に応じて、適切な手段を選ぶことが重要です。
8. まとめにかえて
今回は意識調査の結果を見ながら新NISAでのつみたてシミュレーションを紹介してきました。
まとまった資金がなくても、新NISAでは少額でのつみたて投資が可能です。
つみたて投資は自分の無理のない範囲からスタートして、長期投資することが重要。
いつまでにいくら貯めたいのか目標を明確にして、早めに老後への資産形成について検討してみましょう。
参考資料
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 金融庁「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」
- 株式会社400F「オカネコ 新NISAの利用意向調査2024年4月」
- 株式会社LENDEX「【約9割が生活への打撃を実感!?】節約方法や収入UP方法を調査しました!」
菅原 美優