2. 日本での富裕層の割合
野村総合研究所によると、純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」の世帯と5億円以上の「超富裕層」の世帯は、全体の148万5000世帯です。
日本全体の世帯、5313万4000世帯に対し、富裕層と超富裕層は138万5000世帯なので、全体の約2.9割が、日本の富裕層です。
2.1 富裕層の保有資産規模
- 超富裕層(5億円以上):105兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):259兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):258兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):332兆円
- マス層(3000万円未満):678兆円
日本の超富裕層や保有資産規模は増えており、今後さらに資産の偏りが大きくなると予想されています。
2.2 富裕層の純金融資産額は増加傾向
2013年以降、富裕層や超富裕層の純金融資産保有額は、増え続けています。
2019年から2021年にかけて、富裕層の純金融資産保有額は、236兆円から259兆円で9.7%、超富裕層は97兆円から105兆円で8.2%増加しています。
2.3 富裕層・超富裕層の世帯数や純金融資産保有額が増加している要因
株式など資産価格が上昇しているため、富裕層や超富裕層の保有資産額が増えています。
さらに金融資産を運用中の準富裕層の一部が富裕層に、富裕層の一部が超富裕層に移行しているため富裕層や超富裕層の保有資産が増加したと考えられています。
次の章では、富裕層にみられる特徴から意外性のあるものについて解説していきます。