老後にもらえる年金は人によって異なります。

「自分は周りより年収が高い方だけど、いくらくらい年金をもらえるの?」と気になる人も多いかもしれません。

そこで本記事では、大学卒業後から65歳まで「平均年収700万円」で働いた場合にもらえる年金額を紹介します。

みんながどれくらいの年金をもらっているのかや老後にかかる生活費も説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. みんなどれくらい年金をもらっているのか

まずは、会社員や公務員として現役時代に働いたことのある人が老後にどれくらいの年金を受け取るのか確認しましょう。

厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金受給者の年金受給額(国民年金+厚生年金)の分布は以下のとおりです。

【厚生年金】男女別年金月額階級別「年金受給権者数」一覧表。2枚目以降では、平均年収ごとの目安年金受給額などを掲載。1/3

【厚生年金】男女別年金月額階級別「年金受給権者数」一覧表

出所:厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

1.1 厚生年金受給者の年金受給額(国民年金+厚生年金)

年金受給額 割合

  • 月額1万円未満 0.38%
  • 月額1万円以上2万円未満 0.10%
  • 月額2万円以上3万円未満 0.34%
  • 月額3万円以上4万円未満 0.59%
  • 月額4万円以上5万円未満 0.64%
  • 月額5万円以上6万円未満 0.96%
  • 月額6万円以上7万円未満 2.57%
  • 月額7万円以上8万円未満 4.30%
  • 月額8万円以上9万円未満 5.80%
  • 月額9万円以上10万円未満 7.03%
  • 月額10万円以上11万円未満 7.05%
  • 月額11万円以上12万円未満 6.47%
  • 月額12万円以上13万円未満 5.91%
  • 月額13万円以上14万円未満 5.79%
  • 月額14万円以上15万円未満 5.96%
  • 月額15万円以上16万円未満 6.21%
  • 月額16万円以上17万円未満 6.51%
  • 月額17万円以上18万円未満 6.62%
  • 月額18万円以上19万円未満 6.32%
  • 月額19万円以上20万円未満 5.69%
  • 月額20万円以上21万円未満 4.75%
  • 月額21万円以上22万円未満 3.56%
  • 月額22万円以上23万円未満 2.40%
  • 月額23万円以上24万円未満 1.58%
  • 月額24万円以上25万円未満 1.04%
  • 月額25万円以上26万円未満 0.64%
  • 月額26万円以上27万円未満 0.37%
  • 月額27万円以上28万円未満 0.21%
  • 月額28万円以上29万円未満 0.10%
  • 月額29万円以上30万円未満 0.05%
  • 月額30万円以上 0.08%

平均年金月額 14万3973円

*厚生年金保険受給権者には、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、定額部分のない報酬比例部分のみの65歳未満の受給権者が含まれている

平均年金額は月14万3973円となっています。

ただし、受給額が月10万円未満の人もいれば30万円以上の人もいて受給額は人により大きく異なることがわかります。

年金受給額は人によってかなり差があることを確認しましたが、大学卒業後から65歳まで「平均年収700万円」で働いた人はどれくらいの年金をもらえるのでしょうか。

2. 大学卒業後から65歳まで「平均年収700万円」で働いた場合にどれくらい年金をもらえるのか

以下の条件で、現役時代の平均年収別に年金受給額をシミュレーションしてみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 23歳から65歳になるまで会社員として勤務
  • 65歳から年金受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

平均年収ごとの目安年金受給額シミュレーション結果2/3

平均年収ごとの目安年金受給額シミュレーション結果

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

2.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)

平均年収 年金受給額の目安(額面)

  • 200万円 月10万5000円
  • 300万円 月12万5000円
  • 400万円 月14万円
  • 500万円 月16万円
  • 600万円 月18万円
  • 700万円 月19万2000円
  • 800万円 月21万1000円
  • 900万円 月23万3000円

大学卒業後から65歳まで「平均年収700万円」で働いた人は、月19万2000円の年金を受給可能です。

また、平均年収200万円の人が受け取る年金は月額12万5000円、平均年収900万円の人が受け取る年金は月額23万3000円と、月10万円以上の差があります。

大学卒業後から65歳まで「平均年収700万円」で働いた人は月19万2000円の年金をもらえることを確認しましたが、老後は年金だけで生活できるのでしょうか。

3. 老後はどれくらい生活費がかかるのか

総務省統計局「家計調査報告書(家計収支編)」によると、65歳以上の単身無職世帯の平均生活費は月15万7673円です。

65歳以上の単身無職世帯の家計収支3/3

65歳以上の単身無職世帯の家計収支

出所:総務省統計局「家計調査報告書(家計収支編)」

そのため、独身であれば月19万2000円の年金のみで平均的な水準以上の生活を送ることができます。

また、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の平均生活費は月28万2497円です。持ち家か賃貸かなどによって生活費は大きく異なりますが、1つの目安にしてみてください。

4. 老後をシミュレーションしよう

老後にもらえる年金や生活費は人によって大きく異なります。

高額な年金を受け取る人は、老後に向けた貯蓄は必要ないかもしれません。一方で、年金が少なく生活費が高い人は多くの貯蓄が必要です。

まずは、自分がどれくらいの年金をもらえるのか、いくら支出が発生するのかをシミュレーションしてみてください。

シミュレーションすることで、必要な老後対策が明確になるでしょう。

参考資料

苛原 寛