4. 《FPが考える老後準備》資産形成は時間をかけてコツコツと
今回は、70歳代の二人以上世帯の貯蓄額や年金額に関するデータを眺めてきましたが、貯蓄や年金だけで老後を過ごすことに不安を感じる世帯も多いことが推測される結果となりました。
老後生活のスタートは、何歳まで働き続けるかによって変わってくるでしょう。また、自分の当初の計画とは反する形で前倒しで始まることもあります。親の介護や、自身の体調不良など理由は様々。
老後準備をする際、健康であることを前提で話を進めると、途中で慌てることにもなりかねません。
老後に向けて計画的に預貯金を増やしている方も多いと思いますが、今の「超低金利時代」では預貯金だけで資産を増やすことは難しいのが現状。
そこで、老後までまだ時間がある早い段階から資産運用を取り入れるのも、一つの手でしょう。資産運用にリスクはつきものですが、「時間」を味方につけることでリスクの軽減につながります。
現役時代の早い段階から「いまの収入に見合うペース」で、預貯金や資産運用で老後準備を着実に進めていきたいものですね。
病気やケガなどは予告なくやってくるもの。歳を重ねることでその心配は増えていきます。
「予想外に早くセカンドライフに突入することになってしまった」そんな時に備えて、老後に向けたマネープランは先手先手で取り組んでいきましょう。