厚生労働省のレポートに端を発した、いわゆる「老後2000万円問題(※図解を参照)」が注目を集めて早5年。昨今の物価上昇がこの先も続いた場合「老後4000万円問題」にまで膨れ上がるのでは?といった話題も最近見聞きします。
ちなみに「老後2000万円問題」の根拠となった高齢夫婦の家計収支には、介護費用が含まれていない点、住居費用が持ち家であることが前提なっている点などの落とし穴があります。
介護費用が、いつ頃からどの程度必要となるかには個人差があるでしょう。また、シニア世帯のすべてが持ち家で暮らしているとは限りません。老後資金がいくら必要となるかは、ライフスタイルや健康状態などにより個人差・世帯差があります。
安心したセカンドライフを過ごすためのマネープランを考えるうえで大切になってくるのは、やはり今まで蓄えてきた金融資産。
今回は老後を暮らす70歳代夫婦世帯の貯蓄に関するデータを眺めた後、今のシニアの年金事情も整理。これらの数字を見ながら、老後のお金について考えていきたいと思います。