2. 【高校受験】場合によっては親子で学校見学に参加する

日本ではまだ高校受験が人生初の受験、という生徒がほとんど

高校受験

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中学受験熱が高まってきているとはいえ、全国的には高校受験が人生初の受験という子が圧倒的に多いです。

高校受験でも、自分の学力や将来の進路進学を踏まえて受験校を決めます。そうしたなか、全く学校見学に行かずに受ける高校を選ぶのは避けましょう。小学校や中学校とは異なり、高校は校風や教育方針が各学校で異なります。

気になる学校が必ずしも自分に合うとは限りません。万が一、全く合わない高校に進学してしまうと通学自体が苦痛となり、不登校そして退学する可能性もあります。

せっかくの高校生活を充実したものにするためにも、夏休みに開催される学校見学会や説明会に足を運んでみましょう。

親も一緒に参加して「この学校は我が子に合うかどうか」を見極めてください。子どもだけで参加できる学校もありますが、子どもの視点と親の視点は異なります。「制服が可愛い」「校則が緩そう」に目が向いてしまいそうなら、より親の視点が重要になります。

学校の雰囲気も大切ですがカリキュラムや特色ある活動、不登校になったときのサポートや卒業後の進路も含めて総合的に見るには親も見学会に足を運ぶのが望ましいです。

3. 【大学受験】どの入試で挑むかの最終決断を下す

学校推薦型選抜や総合型選抜による入学者数一覧(令和4年および令和5年)

大学受験

出所:文部科学省「令和5 年度国公私立大学入学者選抜実施状況」

大人に近づいている高校生は、志望校選びなど子どもが率先して決めていく受験になります。しかし、親がノータッチというのも現実的には無理があります。

文部科学省の「令和5 年度国公私立大学入学者選抜実施状況」によると、2023年度入学者試験のうち、私立大学では学校推薦型選抜や総合型選抜による入学者の割合は58.7%と、過半数以上が筆記試験以外の入試を経て進学しています。

親世代の頃よりも入試制度が多様化している今の大学受験は、夏休み明けから総合型選抜、学校推薦型選抜の動きが本格化します。高3の夏はある程度、どの入試で大学進学を目指すか決まってきている段階とはいえ、「本当にこの大学でいいのか」「この入試で大丈夫か」「もし筆記試験までずれ込んだ時はどうするか」を親子で話し合いしましょう。

大学により必要な書類、小論文や志望動機の記入も異なります。夏休みは受験勉強をしつつこうした情報を整理整頓して一緒に最終確認するようにしてください。

また、昔で言う指定校推薦の枠を得られれば、ほぼ間違いなく合格できますが、人気のある大学、学部は学校内で枠を争う戦いになります。ライバルが多ければ争奪戦も激しく、もし駄目だった時は筆記試験で挑むことになります。

そのため、「推薦が第一候補だけれど筆記試験の可能性もある」と心に決めて勉強を怠らず、気持ちを緩めずに過ごすことも求められます。

親も「総合型選抜で受かる」「推薦で行ける」と思わず、受験生のいる夏休みの家庭の雰囲気が緩まないように気をつけてください。