3.2 老後に賃貸で生活するデメリット

老後の賃貸暮らしにはメリットもありますが、以下のようなデメリットを知っておく必要があります。

  • ずっと家賃を支払い続けなければならない
  • 賃貸契約を断られるおそれがある

賃貸住宅に住み続けるかぎり家賃の支払いは続き、持ち家の人より多くの生活費が必要です。また、長生きするほど累計した家賃の金額は大きくなります。

そのため、老後に賃貸で生活する場合には、毎月の収支がどうなるかを早めに把握しておく必要があります。

金銭の問題とは別に、高齢になると賃貸住宅を借りにくくなる点にも注意が必要です。また、支払える家賃によっては借りられる物件の選択肢が狭まるおそれがあります。

高齢になってから賃貸住宅を探す場合、「高齢者向け」「高齢者入居可」などの物件をチェックするようにしましょう。

4. 老後に賃貸暮らしをするなら、家賃分も含めた資金準備をしましょう

老後に賃貸住宅で生活する人は、持ち家の人より家賃分の生活費が多くかかります。

家賃は賃貸住宅に住むかぎりずっと発生する費用なので、支払っていける目途を早めに立てておく必要があります。

また、将来の家賃の値上がりも想定しておくべきでしょう。

老後をどのように過ごしたいかを考え、理想の実現に向けて準備をしていきましょう。

参考資料

松田 聡子