2. 賃貸住まいの場合にプラスすべき家賃はいくら?

老後に賃貸住まいをする場合の家賃の目安は、いくらくらいでしょうか。総務省の「住宅・土地統計調査」のデータから紹介します。2018年の1ヶ月ごとの家賃の平均は、以下のとおりです(家賃0円を含みません)。

《一覧表》老後の賃貸料(月額・30年分)

《一覧表》老後の賃貸料(月額・30年分)

出所:総務省「住宅・土地統計調査」をもとにLIMO編集部作成

  • 65歳以上の単身世帯:月額4万1816円
  • 高齢夫婦世帯:月額5万638円

一人暮らしと夫婦世帯の家賃には、それほど大きな差はないことがわかります。

2.1 家賃の30年分はいくら?

老後生活を65歳から95歳の30年とした場合、単身世帯と夫婦世帯で必要な家賃の合計は、以下のとおりです。

  • 65歳以上の単身世帯:1505万3760円(4万1816円×12ヶ月×30年)
  • 高齢夫婦世帯:1822万9680円(5万638円×12ヶ月×30年)

また、契約内容によって更新料などがかかる場合もあります。家賃には地域差もあり、東京都のように家賃の値上がりが著しい地域もあるため、試算する場合は家賃の相場を調べておくとよいでしょう。

いずれにしても、賃貸暮らしの人は持ち家の人より1ヶ月あたり数万円多く生活費がかかり、30年分ではその差は1000万円以上になるとわかります。