2. 証券営業・保険営業・IFAで年収1000万円を実現できるのは何か

金融営業の中で、証券会社の営業職、保険会社の営業職、最近増えているIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の3種類で比較していきます。

年収実態については「職業情報提供サイト job tag(日本版O-NET)」の各項目を参考にしてご紹介していきます。

2.1 証券会社の営業職の年収はいくらか

証券営業の年齢別の年収を見てみると、

  • 最も年収が高い年齢は55~59歳で680万8400円
  • 次に年収が高い年齢は40~44歳で675万5200円

との結果になっていました。

「令和4年賃金構造基本統計調査」を参考に企業規模別で見ると、1000人以上の企業において、35歳以上から59歳までは年収1000万円を超えることがわかります。

ただし、「金融商品取引業・商品先物取引業」の調査結果となり、証券営業以外の職種も含むため、必ずしも証券会社の営業職の年収というわけではないことには注意が必要です。

企業規模によっては、証券会社の営業職で年収1000万円を目指すことは難しくないようです。

【関連記事】証券会社の営業職で年収1000万円や2000万円は目指せるのか?

2.2 生命保険会社の営業職の年収はいくらか

保険営業の年齢別の年収を見てみると、

  • 最も年収が高い年齢は50~54歳で828万4300円
  • 次に年収が高い年齢は45~49歳で755万9200円

との結果になっていました。保険営業で年収1000万円を目指すのはどの年齢においても難しいようです。

ただ、外資系保険会社の場合は歩合の比率が高く、業績がダイレクトに報酬に反映されることから、高い水準の報酬を得られる傾向にあり、実際に20代で年収1000万円に到達する人もいるようです。

【関連記事】保険営業のリアル…年収は高いが仕事はきつい?!年収1000万円や2000万円を目指せるのは本当か

2.3 IFAの年収はいくらか

IFAとは、金融機関に所属することなく、有価証券や保険もあわせてトータルなサポートができる金融のプロフェッショナル職です。金融営業のネクストキャリアとして注目度の高い職種の1つです。

IFAの年齢別の年収を見てみると、

  • 最も年収が高い年齢は50~54歳で1086万1900円
  • 次に年収が高い年齢は40~44歳で944万1300円

との結果になっていました。年齢によっては、年収で1000万円に近い水準となっています。

IFAの報酬体系は、正社員型IFAと業務委託型IFAで異なります。

業務委託型IFAでフルコミッションの場合、報酬は手数料売上の5割以上を占めるケースもあるようです。そのため、高収入を期待することができ、年収1000万円超えを目指すこともできると言えるでしょう。

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