2. 70歳代の収入内訳

総務省統計局が2024年5月17日に公表した「家計調査(貯蓄・負債編)」によると、70歳代の平均年収は423万円でした。

70歳代の年収が、どのような収入から構成されているのか、勤労世帯と無職世帯に分けて解説します。

2.1 勤労世帯

「家計調査(家計収支編)」によると、70歳代で勤労世帯の毎月の収入は、41万7793円でした。

収入の内訳をみると、以下のとおりでした。

  • 勤め先収入:23万4318円
  • 事業・内職収入:5341円
  • 年金などの収入:17万8134円

高齢者の就業率は今後も増加する見通しなので、勤め先から収入を得ながら老後生活を過ごす人が、今後も増えていくでしょう。

では、仕事をせずに年金を受給している世帯の収入状況を確認します。

2.2 無職世帯

70歳代の無職世帯の毎月の収入は、以下のとおりでした。

  • 70歳以上74歳以下:25万7265円
  • 75歳以上79歳以下:24万1538円

そのうち、年金などの収入は以下のとおりです。

  • 70歳以上74歳以下:21万79円
  • 75歳以上79歳以下:19万8399円

収入のうち、約8割が年金となっています。

以上から、働いている世帯と無職世帯で、収入の構成が大きく異なりました。

では、貯蓄の平均額や内訳について確認しましょう。