2. 25日線、75日線付近で小幅な動き

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線付近で小幅に上下する動きが続いています。

先週は、週初17日(月)には窓をあけて下落して寄り付くとさらに陰線となり、ローソク足の実体が25日線を下抜けました。ただし、直近の押し安値である5月30日の安値(3万7617円)付近では押し目買いが入り、その後は小幅に反転し、25日線付近まで上昇しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。現状は、3万8000円~3万9400円までの幅の中でレンジになっています。方向感が出しづらい状況です。ポイントとして、上方向は直近の戻り高値である6月11日の高値(3万9336円)、下方向は心理的節目となる3万8000円や、直近の押し安値である6月17日の安値(3万7950円)あたりが目安になります。

上抜けた場合、心理的節目となる4万円、3月22日の高値(4万1087円)あたりが次の目標になります。下方向は、4月19日の安値(3万6733円)あたりまでは押し目買いの好機と見ていいでしょう。

中期的には下値が切り上がっていることから25日線が75日線を下から上に抜けるゴールデンクロスが形成されつつあります。しっかりと抜けるのを確認してから出動しても遅くはないでしょう。

中期的には下値が切り上がっていることから25日線が75日線を下から上に抜けるゴールデンクロスが形成されつつある。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃