少子化対策として政府が共働き推進を強調する中、女性の社会進出に関心が寄せられています。一方で、日本における女性の管理職は、国際的にみれば低い水準となっています。
管理職における女性の割合や、管理職に抱いているイメージは、どのようなものでしょうか。
今回は、女性の管理職の実態について解説します。
記事の後半では、管理職の女性が賃金をいくらもらっているか解説しているので、あわせて参考にしてください。
1. 管理職の割合
厚生労働省が2023年7月31日に発表した「令和4年度雇用均等基本調査」によると、管理職における女性の割合は、全体の12.7%でした。
それぞれの役職に占める女性の割合は、以下の通りです。
1.1 役職に占める女性の割合
- 役員:21.1%
- 部長相当職:8.0%
- 課長相当職:11.6%
- 係長相当職:18.7%
過去の推移から管理職における女性の割合をみると、増加傾向となっています。