2. 40歳代「資金の不足」、50歳代「投資リスク」…新NISAの保留理由は?
新NISA利用に関する保留理由について、まずは全体的な理由をみていきましょう。
新NISAの利用を「検討中」とした回答者に向けて、懸念点となっていることを聞いてみると「投資のリスクが怖い」「投資できる余裕資金がない」「投資の仕組みがわからない」がランクイン。
制度そのものに対する興味関心はあるものの、不安や資金面から消極的にならざるを得ない背景が垣間見えました。
年代別に「新NISA」を検討中とする理由をみてみると、年代により異なる傾向が見受けられます。
各年代における上位をクローズアップしてみると、20歳代では「投資の仕組みがよくわからない」(66.7%)と制度に関する不明点が挙げられていました。
30歳代では「投資できる余裕資金がない」「投資のリスクが高い」(同率38.5%)、40歳代「投資できる余裕資金がない」(52.6%)と、資金面に不安を抱える人が多いようです。
さらに年代が上の50歳代では「投資のリスクが怖い」(50.0%)、60歳代「投資の仕組みがよく分からない」「投資できる余裕資金がない」「投資のリスクが怖い」(同率41.7%)と、投資そのものに対する意識差が見られました。
年代でばらつきが出ていることから、それぞれの抱えている先入観や意識、教育内容、ライフスタイルなども要因の一つとして考えられます。
そんな新NISA制度ですが、実際に積み立てるとどのように資産が増えるか気になる方もいるのではないでしょうか。
次の章では、実際に期待できる積み立て効果をシミュレーションしてみます。