1.1 大企業優位な時代で内定獲得がより激化していた
現在はスタートアップ企業やベンチャー企業を就職先として選ぶ学生も増えてきていますが、20年前はベンチャー企業を選ぶことは一般的ではありませんでした。多くの人が大手企業の内定を夢見ていたのです。
しかし、そのことが、就職氷河期の内定獲得を一層困難にしていました。
1.2 就職を諦めた人たちの選択肢は多岐にわたっていた
内定獲得が困難であったことから、就職を諦めて大学院や専門学校へ進学する人も多くいました。そして大学院や専門学校を卒業する頃には就職氷河期も終わりに近づいており、就職の難易度は落ち着いていたかもしれません。
また、就職活動をせずに学生時代のアルバイトを大学卒業後もそのまま続け、フリーターとして生計を立てる人もいました。
こうした選択肢は、一見すると就職氷河期に限らずありふれたものに思えるかもしれません。
しかし、重要なのは「就職氷河期だからこそ、就活以外の道を選ばざるを得なかった現実」です。その選択が現在のキャリアにも影響を与えていて、課題を感じている人が多いのは事実です。
著者
株式会社モニクルリサーチ
記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
神奈川県出身。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。中央大学文学部社会学科卒業後、みずほ銀行にて確定拠出年金に関する講師として全国の個人投資家向けにセミナーを実施。企業型確定拠出年金(企業型DC)だけでなく、個人型確定拠出年金(iDeCo)も含めた制度や仕組み、投資信託の解説や市況などを伝える。フリーランスを経て、フィンテックベンチャーにて広報を担当。
現在は株式会社モニクルリサーチにて金融関連の取材や自社メディアに関するPR業務も担当。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」では、人事院、内閣府(金融庁、消費者庁、こども家庭庁)、デジタル庁、総務省、法務省、財務省(国税庁)、文部科学省、厚生労働省、農林水産省(林野庁)、経済産業省(中小企業庁)、国土交通省、環境省といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、退職金、資産運用や貯蓄、新NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。(2026年7月11日更新)