過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2021年6月11日) |
総務省統計局が2021年5月18日に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」によると、二人以上世帯の貯蓄現在高の平均値は1791万円で、前年より36万円増えています。また、負債現在高の平均値は572万円で、前年より2万円増えています。
ライフスタイルは人それぞれですので、日頃の生活に必要となるお金は世帯ごとに異なりますが、老後の生活には公的年金以外に2000万円、ないしはそれ以上ともいわれますね。
今回は、同調査の結果より、70歳以上世帯の貯蓄額を眺めていきます。
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1. 70歳以上世帯の平均貯蓄額は?
前述の総務省統計局の資料によると、70歳以上・二人以上世帯の貯蓄・負債の平均は以下のとおりです。
1.1 70歳以上世帯の貯蓄
- 貯蓄現在高:2259万円
- 負債現在高:86万円
70歳以上の貯蓄額は、全体における平均値より468万円多い結果となりました。貯蓄から負債を差し引いた「純貯蓄額」は2173万円です。
ちなみに同じように算出した60歳代世帯の純貯蓄額は2142万円でした。単純に比較することはできませんが、70歳以上のみなさんのなかには、大きく貯蓄を切り崩すことがなく生活できている世帯が一定数ある、ということは推測できそうです。
次では、70歳以上の貯蓄の内容について、さらに詳しく見ていきます。