総務省統計局の「労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果」によると、65歳以上の就業者数は年々増加傾向にあります。2013年には637万人だったところが、10年後の2023年には914万人と約1.4倍に増加しています。
就業率をみると、65歳以上男性の34.0%、女性の18.5%が就業しており、男性の約3人に1人が、女性の約5人に1人が働いている状況です。
老齢厚生年金を受給しながら厚生年金保険に加入して働くと、在職定時改正制度により年に1回年金額が改定されます。
年金額が増額された実感を得やすくなりますが、給与が一定の金額より高額になると、在職老齢年金制度により年金額が支給停止になることに注意が必要です。
本記事では、在職定時改正制度と在職老齢年金制度について解説していきます。