2. 70歳以上世帯の貯蓄の種類、もっとも多いのは?

引き続き同調査より、70歳以上世帯の貯蓄の内訳を見ていきます。

通貨性預貯金:642万円
定期性預貯金:882万円
生命保険など:392万円
有価証券:334万円
金融機関外:9万円

70歳以上の貯蓄内訳でもっとも高い定期性預貯金は882万円で、貯蓄全体に占める割合は39.0%です。次いで通貨性預貯金が28.4%、有価証券が14.8%となっています。

ちなみに、有価証券のうち「株式・株式投資信託」は278万円で、すべての世代で70歳代が最も一番多い金額を保有しています。

3. 70歳以上世帯「貯蓄3000万円超」は、どのくらいいるのか。

では70歳以上の貯蓄現在高階級における世帯数についてみていきます。実は各年代一定数の貯蓄「100万円以下」世帯が存在しており、一方で貯蓄「3000万円以上」もいます。では、それぞれどのくらいの世帯数なのでしょうか。

70歳以上の貯蓄現在高階級における世帯数(抽出率調整済実数)をまとめたグラフより、貯蓄額の分布をみていきましょう。

【写真1枚目/全1枚】70歳以上、みんなどれくらい貯金してる?

【写真1枚目/全1枚】70歳以上、みんなどれくらい貯金してる?

このグラフからは、70歳以上の貯蓄事情も二極化していることが分かります。「300万円未満」と「4000万円以上」の世帯数がそれぞれ約30万台前半となっています。

また、2019年に金融庁のレポートで話題となった「老後資金2000万円」を70歳以上で保有・維持している世帯は79万6297世帯で、70歳以上世帯全体の約39.6%です。さらに3000万円以上を保有している世帯に絞ると、51万2808世帯で、70歳以上世帯全体の25.5%となっています。