1.2 暑い家に住む人の体験談2:風通しのよい造りにすればよかった

暑い家に住む人の体験談2:風通しのよい造りにすればよかった

カーテンを開けて外を見る女性の写真

maruco/istockphoto.com

部屋の風通しを良くするためには、風の「入口」と「出口」をつくることが大切になります。

最低でも2か所以上の窓を、できるだけ部屋の対角線上になるように設けるのがポイントです。

これによって家の中に空気の流れをつくる必要があります。

また、風通しの改善には普段から窓を開けて換気を行うだけでなく、サーキュレーター(空気を循環させる装置)の活用や家具の配置の変更などが効果的です。

とくに真夏の暑い時期にエアコンを使うときには、サーキュレーターを併用することをおすすめします。

1.3 暑い家に住む人の体験談3:日常生活を送る部屋をすべて南側にした

南向きの部屋は昼間の長い時間太陽光が差し込むため、日中は照明をつける必要がなく、冬場は暖かくて過ごしやすいことがメリットとなります。

一方で、夏場には暑くなりすぎて一日中エアコンなしでは過ごせないということにもなりかねません。

エアコンのつけっぱなしは光熱費がかさむ原因にもなり、家計にとってはマイナスポイントとなるでしょう。

また南向きの部屋では家具や書籍などが日焼けしやすくなります。

書斎やコレクションルーム、食材を常温で保存するパントリーなどにはあまり適していません。

したがって部屋の用途によっては、南向きを避けた方がよい場合があります。

では、暑い家を「冷房がしっかり効く家」にするには、具体的にどのような対策が必要でしょうか。

次章からは「家が暑くなる原因」と「家を涼しくするための施工」について解説します。