1. 我が家が「冷房しても暑い」原因は?
冷房しても家の中が暑い原因には、窓の数や建物の向き・構造などが原因であることが多く、具体的には「窓が多い」、「風通しが悪い」、「部屋が南向き」などが代表的です。
実際に家を建てた人の体験談からもこれらの点について後悔しているケースが比較的多く見られます。
これからお伝えするのは、実際に注文住宅を建てた経験がある30歳代~40歳代の方の体験談です。
それでは一つずつ見ていきましょう。
1.1 暑い家に住む人の体験談1:窓をつけすぎた
夏場にはどんなにエアコンをかけても、屋外から太陽の熱が侵入してくるのを遮らない限り、部屋の中の温度はどんどん上昇してしまいます。
屋外からの熱の侵入が最も多い場所は窓で、全体のおよそ7割以上が窓からの熱とされています。
したがって部屋の中に窓が多い場合には、窓から出入りする熱への対策が不可欠となります。
夏は太陽の位置が高くなるため、軒やひさしがない場合には以下のような対策を取るとよいでしょう。
- 南面の窓には簾(すだれ)やよしず、シェードなどの日よけ対策をする
- 西面の日よけ対策を重点的に行う
- 窓自体を断熱性能の高いものにする
とくに西日は低い位置から長時間日差しが差し込むようになるので、暑さ対策は必須といえます。
また窓自体を断熱性能の高いものにすることで、家の中への熱の出入りを抑えることができるようになります。