1.2 「夫婦世帯」のモデル年金(現役期の報酬・加入状況別)
同じく厚生労働省の資料から夫婦世帯のモデル年金をチェックしていきましょう。
夫婦世帯は、下記の通り「夫婦共働き」「片働き」に分けて試算されました。
共働き
- 男性の平均的収入を1.25倍+女性の平均的収入を1.25倍:33万4721円
- 男性の平均的収入+女性の平均的収入:29万4977円
- 男性の平均的収入を0.75倍+女性の平均的収入を0.75倍:25万5232円
- 男性の平均的収入を1.25倍+短時間労働者の平均的収入:28万4588円
- 男性の平均的収入+短時間労働者の平均的収入:26万967円
- 男性の平均的収入を0.75倍+短時間労働者の平均的収入:23万7346円
- 女性の平均的収入を1.25倍+短時間労働者の平均的収入:24万7101円
- 女性の平均的収入+短時間労働者の平均的収入:23万978円
- 女性の平均的収入を0.75倍+短時間労働者の平均的収入:21万4854円
片働き
- 男性の平均的収入を1.25倍+国民年金のみ加入:25万4104円
- 男性の平均的収入+国民年金のみ加入:23万483円
- 男性の平均的収入を0.75倍+国民年金のみ加入:20万6862円
- 女性の平均的収入を1.25倍+国民年金のみ加入:21万6617円
- 女性の平均的収入+国民年金のみ加入:20万494円
- 女性の平均的収入を0.75倍+国民年金のみ加入:18万4370円
年収だけでなく、働き方や加入期間も大きな影響を与えることがわかります。
専業主婦世帯が減少する一方、共働き世帯が増加傾向にある現代社会。
今回提示された様々な結果は、こうした社会情勢なども加味したシミュレーションといえるかもしれません。
実際の受給結果をみると、厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」では厚生年金の平均月額が「14万3973円」だとわかります。
それでは、実際に支給された年金額に着目したとき「月額15万円以上」を受け取る方はどれほどいるのでしょうか。