2. ボーナスの支給要件を満たす必要がある
転職前後のボーナスを受給できるかどうかは、勤務先の就業規則で決まっています。
企業によって支給要件は異なりますが、次の2つの要件を両方満たすことが一般的です。
- 査定期内に就業していること
- 所定の期日に在籍していること
たとえば、6月15日支給のボーナスの査定期が前年10月から当年3月の場合、査定期内に休業していればボーナスが出ないこともあります。
在籍要件の「所定の期日」は、次の通り企業によって異なります。
- ボーナス支給月の初日(6月1日)
- ボーナス支給日(6月15日)
- ボーナス支給月の月末(6月30日)
在籍要件が支給日当日なら支給日翌日に退職してもボーナスがもらえますが、月末の場合はもらえません。
退職時期とボーナスについて解説してきましたが、退職直前の有給休暇など、気になる点もあるでしょう。
次章では、転職時のボーナスに関する注意点と退職前の有給消化ルールについて解説します。
3. ボーナスに関する注意点
転職時のボーナスについて、主な注意点を2つ紹介します。
3.1 退職申し出する前に就業規則を確認する
転職時期に支給されるボーナスを受け取りたい場合、事前に就業規則を確認して支給要件を理解しましょう。
査定期や在職に関する支給要件は企業によって異なるため、要件を満たすように退職スケジュールを立てましょう。
3.2 転職スケジュールを優先してボーナスを諦めることも
可能ならボーナスを受け取って退職したいところですが、支給要件を満たすために転職に支障が出ないように注意しましょう。
6月から出勤予定で転職の内諾を得ていた場合、ボーナスの支給要件を満たすために出勤予定日を変更すると転職先に迷惑をかけることもあります。