【厚生年金】2024年度「加給年金額」も2.7%増額へ!要件次第では「約40万円」もの年金が加算?しくみを紹介
現役ファイナンシャルアドバイザー<お金の専門家>がわかりやすく解説
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6月14日(金)は年金支給日でした。2ヵ月に1度の支給を心待ちにしていたシニアもいたことでしょう。
老後生活の収入の柱となる老齢年金。
そのうちの厚生年金には、家族がいる人に対して、条件を満たすことで年金に一定額が加算される「加給年金」という制度があります。
老齢厚生年金における家族手当のような制度ですが、実際に加給年金をもらうにはどのような条件があるのでしょうか。
今回は加給年金制度にフォーカスして、2024年度からの加給年金額も確認していきたいと思います。
ぜひ自分と家族が加給年金の条件に当てはまるかも参考にしてみてください。
1. 加給年金とは
加給年金とは、老齢厚生年金の受給資格があり、一定の条件を満たすときに年金額が上乗せされる制度です。
1.1 加給年金の対象者
- 配偶者:65歳未満
- 子:18歳到達年度の松日までの間の子、または1級・2級の障害の状態にある20歳未満の子
上記の条件に合致する人が加給年金の対象となります。
配偶者が被保険者期間が20年以上の老齢厚生年金や退職共済年金を受け取る権利がある場合、または障害厚生年金、障害基礎年金、障害共済年金などを受け取っている場合、配偶者の加給年金額は支給停止となります。
では、加給年金は実際にいくら支給されるのでしょうか。
2024年度の加給年金額を次章で確認していきます。
執筆者
相続診断士、一種外務員(証券外務員一種)、生命保険販売資格を保有。関西学院大学国際学部卒業後、人材業界にて求職者のキャリア支援や企業の採用コンサルティングに従事。その後、ジブラルタ生命保険株式会社に入社し、生命保険販売業務に携わる。現在はファイナンシャル・アドバイザーとして人生設計をサポートし、資産形成から相続までのライフステージに応じた提案を得意としている。お客様からの紹介を通じて、老若男女問わず幅広い世代の人生やお金にまつわる相談経験を待つ。兵庫県三田市出身。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
武庫川女子大学文学部卒業後、2015年に株式会社三菱UFJ銀行に入社。国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売を通じ、主に個人顧客向けに資産運用提案業務に従事した。特に投資信託、保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした丁寧で分かりやすい提案が強み。表彰歴多数。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。
現在は株式会社モニクルリサーチのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報から、年金制度の仕組み、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。(2024年6月21日更新)。