5. まとめにかえて

本記事では、厚生年金に加算して受給される加給年金について解説してきました。

厚生年金を受給している方で、一定の要件を満たす場合には「加給年金」の対象となり、年金受給額が上乗せされます。

ただし、加給年金は厚生年金を原則20年以上加入している等の要件がありますので、ご自身が対象となるかどうかは事前に確認しておきましょう。

加給年金などの制度があるとはいえ、将来的に年金だけで生活できるかどうかはわかりません。

安心して老後を迎えるためにも、今からできる資産形成について考え、実行に移してみましょう。

6. 年金のよくある質問(FAQ)

ここでは年金にまつわる「よくある質問」について見ていきます。

6.1 Q1. 国民年金の第1号被保険者とはなんですか?

A1. 国民年金は働き方等により、第1号被保険者~第3号被保険者にわけられます。

  • 第1号被保険者:自営業者や20歳以上の学生、無職などが対象。国民年金保険料の納付義務がある
  • 第2号被保険者:会社員や公務員などが対象。国民年金保険料を直接納めることはない
  • 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養される配偶者。国民年金保険料を直接納めることはない

6.2 Q2. 自分の基礎年金番号はどこで確認できますか?

A2. 会社員の方は、勤務先で確認することができます。

もしくは基礎年金番号通知書、年金手帳(青色)、国民年金保険料の口座振替額通知書、国民年金保険料の納付書や領収書、年金証書、年金額改定通知書等の通知書等でも確認できます。

6.3 Q3. 月の途中で転職すると、厚生年金保険料はどうなりますか?

A3. 資格取得した月の保険料から支払う必要があります。

保険料は月単位で計算するので、月の途中で退職した場合は前月分までを納めます。月の途中で新しい会社に入社した場合、その月から保険料を支払います。

参考資料

菅原 美優