7. 年金以外の資産形成の方法を考える
調査の結果、年金受給額には個人ごとに大きな違いがあることが明らかになりました。
老後に備えるためには年金以外の資金形成方法を模索することが欠かせません。
個々の年金受給額には大きな違いがあり、その分布はさまざまです。自身の年金受給額を正確に把握するためには、ねんきん定期便やねんきんネットを駆使して詳細な調査を行うことが大事です。
その後は、公的年金を増やす方法や私的年金の構築、預貯金の積み立て、資産運用など、老後の資金対策を検討する必要があります。
2024年以降は新NISAの導入により、資産運用の機会が一層身近になりました。公的年金や私的年金だけでなく、貯蓄や資産運用を含めて、幅広い老後の資金対策を検討しましょう。
8. 年金のよくある質問(FAQ)
ここでは年金にまつわる「よくある質問」について見ていきます。
8.1 Q1. 国民年金の第1号被保険者とはなんですか?
A1. 国民年金は働き方等により、第1号被保険者~第3号被保険者にわけられます。
- 第1号被保険者:自営業者や20歳以上の学生、無職などが対象。国民年金保険料の納付義務がある
- 第2号被保険者:会社員や公務員などが対象。国民年金保険料を直接納めることはない
- 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養される配偶者。国民年金保険料を直接納めることはない
8.2 Q2. 自分の基礎年金番号はどこで確認できますか?
A2. 会社員の方は、勤務先で確認することができます。
もしくは基礎年金番号通知書、年金手帳(青色)、国民年金保険料の口座振替額通知書、国民年金保険料の納付書や領収書、年金証書、年金額改定通知書等の通知書等でも確認できます。
8.3 Q3. 月の途中で転職すると、厚生年金保険料はどうなりますか?
A3. 資格取得した月の保険料から支払う必要があります。
保険料は月単位で計算するので、月の途中で退職した場合は前月分までを納めます。月の途中で新しい会社に入社した場合、その月から保険料を支払います。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
- 日本年金機構「ねんきんネット」
齊藤 慧