4. 【年金早見表で見る個人差】厚生年金の月額は「現役時代の報酬」ごとにいくら?

政府はこれまで毎年、標準的な夫婦世帯として「平均的な稼ぎの夫と専業主婦」をモデルとして年金額を公表してきました。

しかし働き方が多様化する現代において、モデル世帯に当てはまらない家庭が多いこともあり、「多様な世帯構成を踏まえた年金水準」が公表されました。

こちらをもとに、現役時代の報酬ごとのモデル年金を見ていきましょう。

  • 夫が報酬54万9000円+妻が報酬37万4000円:33万4721円
  • 夫が報酬43万9000円+妻が報酬30万000円:24万9777円
  • 夫が報酬32万9000円+妻が報酬22万5000円:25万5232円
  • 夫が報酬54万9000円+妻が短時間労働者の平均的な収入:28万4588円
  • 夫が報酬43万9000円+妻が短時間労働者の平均的な収入:26万967円
  • 夫が報酬32万9000円+妻が短時間労働者の平均的な収入:23万7346円
  • 妻が報酬37万4000円+夫が短時間労働者の平均的な収入:24万7101円
  • 妻が報酬30万000円+夫が短時間労働者の平均的な収入:23万978円
  • 妻が報酬22万5000円+夫が短時間労働者の平均的な収入:21万4854円
  • 夫婦ともに短時間労働者だった場合の平均的な収入:19万6968円
  • 夫が報酬54万9000円+妻が国民年金のみ加入:25万4104円
  • 夫が報酬43万9000円+妻が国民年金のみ加入:23万483円
  • 夫が32万9000円+妻が国民年金のみ加入:20万6862円
  • 妻が報酬37万4000円+夫が国民年金のみ加入:21万6617円
  • 妻が報酬30万000円+夫が国民年金のみ加入:20万494円
  • 妻が報酬22万5000円+夫が国民年金のみ加入:18万4370円

共働きでどちらも厚生年金に加入していれば、合計で月額20万円以上の収入を目指すことができそうです。

しかし、実際には共働きであっても正社員以外の働き方を選択することも多く、十分な年金が受け取れるとは言いにくいでしょう。

厚生年金の平均額は14万円台ではあるものの、このように個人差があるという点に注意が必要なのです。

最後に男女差についても見ていきましょう。