2025年7月10日、株式会社SAMURAIは、全国の働く男女300人を対象に「物価高時代におけるキャリア選択の実態調査」の結果を公表しました。

調査によると、物価高の影響で収入面に不安を感じている人は多く、全体の62%が「不安が増した」と回答しています。

また、この1年で本業の給与に変化があったかという問いには、「変わらない」と答えた人が最も多く、66%にのぼりました。物価が上がっている中でも、給与が据え置きとなっている人が多数派であることがうかがえます。

こうした状況のなか、「自分の年収は平均より上なのか、それとも下なのか」と気になる方もいるかもしれません。

年収は職種や企業規模、経験などさまざまな要素で決まるため、単純に平均との比較だけで優劣を判断することはできませんが、自身のキャリアを見直すうえで一つの参考材料にはなり得ます。

本記事では、国税庁が発表している調査資料をもとに、民間企業に勤める給与所得者の男性の平均年収について詳しく見ていきます。

1. 【世代別の平均年収】日本人男性の平均年収は「569万円」

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人男性の平均年収は569万円となっています。

ここでは、この調査をもとに、日本全体の平均年収に加え、20〜50歳代までの各年代における平均年収の推移について確認していきます。