2. 【国民年金+厚生年金】日本の年金制度は「2階建て」

【イメージ図】日本の年金制度は2階建て!次のグラフから厚生年金・国民年金の受給額を深掘りします

年金制度の図。国民年金と厚生年金が二階建て構造になっていることを説明している

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」などをもとにLIMO編集部作成

さて「年金制度は2階建て」としばしば例えられますね。

日本の公的年金の仕組みには、1階部分に当たる「国民年金(基礎年金)」と、2階部分にあたる「厚生年金」があります。

国民年金の加入対象は、原則「日本国内に住むすべての20歳から60歳の人」。年金保険料は定額制(※1)で、40年間の全ての期間(20歳~60歳)保険料を納付すると、満額(※2)の国民年金が受け取れます。

厚生年金の加入対象は、会社員や公務員などのサラリーマン。1階部分の国民年金に上乗せして加入し、収入に応じた年金保険料を支払い(ただし上限あり)、老後は国民年金と厚生年金の併給となります。

基本的には、現役時代に「長く働き、多く稼いだ人」ほど老後に受け取る年金が多くなるのが厚生年金の仕組みです。

※1:国民年金保険料:1万6980円(2024年度 月額)
※2:国民年金の満額:6万8000円(2024年度 月額)

年金加入状況は働き方によって人それぞれ。老後に受け取る年金額にも個人差が出ます。

次では厚生労働省の一次資料を基に、いまのシニア世代がどの程度年金額を受け取っているか、男女別のグラフを用いながら見ていきます。