2. 年金を受け取るための申請手続きとは

国民年金や厚生年金は、原則として65歳から受け取れます。

これまでは「年金請求書」が「65歳の誕生日」の約3カ月前に日本年金機構から郵送され、郵送や窓口にて手続きする必要がありました。

2024年6月3日から「老齢年金請求書にかかる電子申請サービス」が開始したことにより、約15分程度で申請が完了できるように。

詳しい手続き方法を確認していきましょう。

2.1 スマートフォンで老齢年金の請求手続きができる!対象者とは

「老齢年金請求書」を電子申請により提出できるのは、一定の条件を満たす方のみです。

対象者には、事前に届く年金請求書に「電子申請のご案内リーフレット」が同封されています。

ただし、以下に該当する方は対象外になるため注意が必要です。

  • 「公金受取口座」以外の口座で年金の受け取りを希望する方
  • 配偶者または18歳未満の子がいる方
  • 住民票住所と異なる住所を通知書等の送付先とする方
  • 成年後見人等が本人に代わって請求する方
  • すでに他の年金を受け取っている方
  • 年金を本来より早く受け取ること(繰上げ請求)を希望する方
  • 年金を本来より遅く受け取ること(繰下げ請求)を希望する方

2.2 スマートフォンで老齢年金の請求手続きをする前に必要なこと

条件を満たした方は、まず請求手続き前に以下のステップが必要です。

老齢年金請求書の電子申請で事前に準備するもの

老齢年金請求書の電子申請で事前に準備するもの

出所:日本年金機構「老齢年金請求書のご提出について」

  • マイナンバーカードの「署名用電子証明書のパスワード」の設定
  • マイナポータルの利用者登録
  • マイナポータルとねんきんネットの連携
  • 「公金受取口座」の登録

2.3 スマートフォンでの老齢年金の請求手続き方法

事前準備が完了した方は、以下のいずれかの方法から手続きが可能となります。

  • マイナポータルに届いたお知らせから入る
  • マイナポータルのトップ画面から入る

どちらかの方法で手続き画面に入り、あとは画面に沿って請求内容を入力していきましょう。

※パソコンからも手続きが可能ですが、スマートフォンなしで手続きするためには、マイナンバーカードの読取装置が必要です。