年金は、物価や賃金の変動に応じて支給額が毎年度改定されており、2024年度は2.7%の増額改定となりました。
年金支給は「後払い」となっているため、2024年度改定後、初めての年金支給となるのは「2024年6月(2024年度4月分・5月分)」となります。
そのタイミングにあわせて、毎年6月頃に対象者に向けて「年金振込通知書」が届きます。日本年金機構によると、今月は6月6日(木)が送付予定日でした。
年金振込通知書には、ご自身が新年度から受け取れる年金額や天引き額などが記載されているため、届いたら必ず確認しましょう。
記載される金額は原則として「6月から翌年の4月分まで」となっていますが、実は年度途中で天引き額が変わり、そのタイミングで再度年金振込通知書が送付されることがあります。
そんな年金振込通知書を見て「税金額が変わったのはなぜ?」と感じる人もいると予想されます。
本記事では、年金受給者の税金が急に変わった場合に、考えられる理由について紹介していきます。
「そもそも年金振込通知書とは何か」「通知書を見れば何が分かるのか」といった疑問についても解説しているので、あわせて参考にしてください。
1. 年金振込通知書とは?
年金振込通知書とは、日本年金機構から、口座振り込みで年金を受け取っている人に対して送付される書類です。
年金振込通知書には、各支給月に支給される年金額が記載されています。
冒頭でもお伝えしたように、年金支給は前月と前々月がまとめて支給されるため、年金振込通知書に記載されている金額は「2ヶ月分」ということになります。
年金振込通知書を確認することで、新年度から受け取れる年金額や、年金から天引きされる金額などを把握することができます。
では具体的に、年金振込通知書のどの部分を確認しておくべきなのでしょうか。
次章にて詳しく紹介していきます。