5. 年金天引きの社会保険料が高くなることもある
年金からは、税金だけでなく社会保険料も天引きされています。
こちらも所得によって決定されるため、前年の収入に変動があれば年金の手取り額に影響します。
本徴収はやはり10月にスタートする自治体が多いので、年の途中に変動することも十分考えられます。
なお、介護費や医療費の自己負担割合も所得によって決まるため、1割負担で済んでいた方が3割負担になることもあります。
介護保険料や国民健康保険料などの社会保険料の金額は、市区町村で決定しているものとなっています。
そのため、もし社会保険料が急に高くなっていて心当たりがない場合は、年金事務所ではなく市区町村の担当窓口に問い合わせをすると良いでしょう。
6. 年金額改定通知書もあわせて確認を
本記事では、年金受給者の税金が急に変わった場合に、考えられる理由について紹介していきました。
毎年6月頃に送付される年金振込通知書ですが、よく分からず内容を確認していないと、不備に気付けない可能性もあります。
税金を多く取られていた場合、早めに気付くことで、適切な対応が取れるケースもあるため、年金振込通知書が届いたらしっかりと確認することが大切です。
なお、年金振込通知書と一緒に送付される年金額改定通知書にも、新年度から新たに受け取れる年金額が書かれています。
国民年金・厚生年金別に記載がされているため、こちらもあわせて確認しておくことをおすすめします。
参考資料
- 日本年金機構「税金が急に高くなったのはどうしてですか。」
- 国税庁「No.1600 公的年金等の課税関係」
- 文京区「住民税の計算」
- 日本年金機構「年金振込通知書に記載されている特別徴収額(介護保険料、後期高齢者医療保険料、国民健康保険料など)の金額が急に高額になったのはどうしてですか。」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 日本年金機構「【 主な行事・通知書発送の年間予定表 】」
太田 彩子