2. 【健康寿命】男性約72年・女性約75年、平均寿命まで約10年前後
厚生労働省「令和5年版高齢社会白書(全体版)第2節高齢期の暮らしの動向(2)」から、日本における健康寿命の推移を男女別に確認していきましょう。
2.1 日本における健康寿命の推移(男女別)
- 2001年:男性69.40歳、女性72.65歳
- 2004年:男性69.47歳、女性72.69歳
- 2007年:男性70.33歳、女性73.36歳
- 2010年:男性70.42歳、女性73.62歳
- 2013年:男性71.19歳、女性74.21歳
- 2016年:男性72.14歳、女性74.79歳
- 2019年:男性72.68歳、女性75.38歳
健康寿命は一貫して伸びていることが分かります。また、本資料によると、健康寿命の伸びは平均寿命の伸びを上回っていることが分かります。
国が、高齢者の定義を引き上げようという議論になるのも自然な流れかもしれません。
次の章では、60歳代・二人以上の貯蓄事情をみていきましょう。
3. 60歳代「貯蓄2000万円以上」の割合は?平均・中央値もみる
本章では、60歳代の貯蓄事情を、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を参照しながら見ていきます。
3.1 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】貯蓄額別:世帯割合(非保有世帯含む)一覧表
貯蓄保有割合一覧表
- 貯蓄非保有:21.0%
- 100万円未満:5.9%
- 100~200万円未満:4.5%
- 200~300万円未満:4.3%
- 300~400万円未満:3.0%
- 400~500万円未満:1.9%
- 500~700万円未満:7.2%
- 700~1000万円未満:6.7%
- 1000~1500万円未満:6.8%
- 1500~2000万円未満:5.4%
- 2000~3000万円未満:9.5%
- 3000万円以上:20.5%
平均:2026万円
中央値:700万円
60歳代二人以上世帯の「貯蓄2000万円~3000万円未満」は約1割、「貯蓄2000万円以上」でみると約3割でした。
次の章では、原則60歳代で受給開始する年金の受給状況を年齢別にみていきます。