2. 65歳以上「貯蓄4000万円超」の世帯はどのくらいいる?
世帯主が65歳以上の無職世帯の平均貯蓄額は2000万円超となっており、多くの世帯において「貯蓄2000万円問題」をクリアできている現状がみてとれます。
しかし、冒頭でお伝えしたように近年では物価高騰が止まらないことから、貯蓄2000万円では不十分とも言われています。
では、65歳以上のシニア世帯で「貯蓄4000万円超」の世帯はどのくらいいるのでしょうか。
総務省統計局の「家計調査報告 貯蓄・負債編 2023年(令和5年)平均結果の概要 (二人以上の世帯)」によると、貯蓄4000万円超の世帯は全体の18.8%となりました。
- 100万円未満:7.9%
- 100~200万円未満:4.1%
- 200~300万円未満:3.2%
- 300~400万円未満:3.7%
- 400~500万円未満:3.0%
- 500~600万円未満:4.1%
- 600~700万円未満:3.1%
- 700~800万円未満:3.1%
- 800~900万円未満:2.9%
- 900~1000万円未満:2.3%
- 1000~1200万円未満:5.5%
- 1200~1400万円未満:4.3%
- 1400~1600万円未満:4.3%
- 1600~1800万円未満:4.2%
- 1800~2000万円未満:3.2%
- 2000~2500万円未満:7.1%
- 2500~3000万円未満:6.6%
- 3000~4000万円未満:8.7%
- 4000万円以上:18.8%
貯蓄2000万円超の割合は約4割となっていますが、4000万円超となると1割ほどであり、ハードルの高さがうかがえます。
また、貯蓄300万円未満の割合が15.2%を占めていることから、一概に全てのシニア世代が十分な貯蓄ができているわけではないことがわかります。
老後に貯蓄が必要な大きな理由は「年金だけでは生活費が不足するから」です。
では、老後に受け取れる年金はどのくらいなのでしょうか。
次章にて、公的年金の平均月額を確認していきましょう。