株式投資をする人の狙いや理由は様々です。

「配当金が欲しい」
「優待が欲しい」
「あの会社のサービスや社長が好きだ」

など、皆さん各々の理由で株式投資をしていることでしょう。

その中で、やはり「株価の動向が気になる」といった方も多いかと思います。

そこで今回は、株価が直近で高値圏から大きく下落した吉野家ホールディングス(9861)について株価動向を振り返っていきます。

※過去の株価は、全て株式分割の影響を考慮した価格で記載しています。

1. 吉野家ホールディングスの株価動向

吉野家の株価は、2023年11月1日、終値ベースで3555円をつけました。

この数値はここ数年で最高値であり、2020年からじわじわ上がり続け、2023年夏頃に上昇ペースを強めた結果、ついに行き着いた水準でもあります。

しかし、2024年4月に入って株価は、3000円のラインを下回る水準まで下落しました。

5月下旬現在、株価は変わらず2900円前後でもみ合っています。

2023年11月頃と比較すると、2割近く下落した状況です。

吉野家の株価動向1/3

吉野家の株価動向

各種資料より筆者作成

 

 

2. 吉野家ホールディングスの直近決算の内容

吉野家の株価は2024年4月に大きく値崩れしました。

この付近であったイベントといえば、2024年2月期通期の決算発表です。

業績の内容は以下となりました。

  • 売上高:1874億円(前の期比+11.5%)
  • 営業利益:79億円(同+132.1%)
  • 経常利益:86億円(同▲1.5%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:56億円(同▲22.5%)

吉野家ホールディングスの決算概要2/3

吉野家ホールディングスの決算概要

出所:株式会社吉野家ホールディングス「2024年2月期決算短信〔日本基準〕(連結)」

売上高は1割ほど伸び、営業利益については2倍以上増益しました。

ただし、それまで株価が大きく上昇していたことを踏まえると、利益成長の度合いはすでに観測のもと株価に織り込まれていた可能性があります。

一方、今回発表された2025年2月期通期の業績予想は、以下のようになりました。

  • 売上高:2030億円(前期比+8.3%)
  • 営業利益:70億円(同▲12.2%)
  • 経常利益:74億円(同▲14.0%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:41億円(同▲26.8%)

吉野家ホールディングスの決算概要3/3

吉野家ホールディングスの決算概要

出所:株式会社吉野家ホールディングス「2024年2月期決算短信〔日本基準〕(連結)」

増益はいったんストップとなる見通しで、その点が失望を誘ったのかもしれません。

3. 吉野家ホールディングスの株価の行方

上記の通り、吉野家の株価は2023年11月には3500円を超える水準となっていましたが、2024年4月を境に株価は大きく下落しました。

今期の業績予想についても、営業利益は減益の見通しとなりました。

今のところは3000円を下回る水準でのもみ合いが続いていますが、今後どのような動きを見せるのか、注目です。

参考資料

LIMO編集部